ピラミッティングとは、相場の動きに合わせて、lot数を減らしながらポジションを買い増し・売り増しする事です。
例えば一番初めのエントリーで4lotのポジションを持ったとします。
その後、相場が勢いを増していくにつれて、3lot・1lot・1lotという様に、取引枚数を減らしながら買い増し・売り増しを行っていくと行ったものになります。
このピラミッティンを行っていく事によって、トレンドにうまく乗る事ができた場合など、通常の取引以上に利益を上げていく事ができます。
ピラミッティングを使う場合の注意点

このピラミッティングですが、どのような場面でも使って良い訳ではなく、トレンドフォローが上手くできた時に真価を発揮するものなので、大前提として中期・長期のトレンドフォロー型の取引に使うことを推奨します。
なぜかと言いますと、波にうまく乗れた際には利益を2倍にも3倍にも伸ばすことができますが、失敗してしまった場合、逆に大きな損失となり得るからです。
トレンドフォローを失敗してしまった場合に限らず、決済のタイミングを間違えることで、せっかく出ていた利益も徐々に大幅な損失に変わっていってしまいます。
しかし、他の増し玉の方法と同様に、しっかりとしたリスク管理を行っていく事で比較的安全に使う事ができる方法でもありますし、利益の出ている分を徐々に決済していくことで、相場が反転してしまった場合でも、決済のタイミング次第で最終的にプラスの利益を出すことができるので、上手く活用できると非常に強い味方になります。
それに加え、自分の自信のある場面でこのピラミッティングを使用することにより、低い勝率の手法でもプラスの利益に持っていく事が可能となるため、1度も試した事のない方は是非おススメします。
それでは次に、他の増し玉を行う際と同様に、どの様なリスク管理を行いながら”ピラミッティング”を使うと良いのか、リスク管理の方法を紹介していきたいと思います。
ピラミッティングのリスク管理について

基本的なリスク管理①
まずはすべての手法などに共通して言える事ですが、トレーリングを行い、相場が途中で反転してしまった場合の損失を抑えていくという事が挙げられます。
FXはパチンコなどのギャンブルと違い、利益が出ている際に、それらを確定させながら取引を続ける事ができますし、利益が途中で損失に変わってしまった場合であっても、それを低く抑える事ができます。
この様な事を可能にするのが、トレーリングなので、これはどの様な場合であっても使う事を推奨します。
損失を抑えながら利益を伸ばしていく方法がある事をご存知ですか?今回は、損失を抑えながらも利益を伸ばしていく事ができ、なおかつ利益も確保していける方法”トレーリング”について紹介して行きたいと思います…
基本的なリスク管理②
次に重要な、ピラミッティングのリスク管理の方法として、エントリーを行う前に損失許容額を決めておくという事です。
損失許容額を、あらかじ55%などに設定しておく事によって、2回目以降の買い増し時などにエントリーするポジションは、5%以下のリスクに抑える事ができます。
しかし、注意点としましては、2回目以降のポジションは5%以下のリスクに抑える事ができるのですが、トータルのリスクとしては高くなってしまう為、トレーリングと組み合わせて、トータルのリスクを減らしていく事が重要となってきます。
そして、ピラミッティングを行う際のトレーリングの具体的な方法ですが、少し例を出しながら紹介して行きたいと思います。
例えば、資金100万 損失許容額=5% 損切り=5円=取引枚数10lot(1000通貨)の様な場合とします。
一番初めのエントリーは、1ドル100円の時として、
- 100=4lot
- 101=3lot
- 102=2lot
- 103=1lot
という様にピラミッティングを行っていく場合、追加エントリーを行うタイミングで、その時のポジションの平均を算出し、そこから、初めに設定しておいた損切りポイントを引いた所に損切りの位置を合わせていきます。
今回の場合でいうと、②のタイミングでは、(100+101)÷2=95.5という様になります。
③のタイミングであれば96、④のタイミングであれば96.5という様になります。
この様にして、追加エントリーを行うタイミングで計算をし、トレーリングを行っていく事によって、もし全てのポジションが損切りになってしまった場合であっても、一番はじめに決めておいた損失許容額を下回るトレードを行う事ができます。
多くの枚数で取引を行った方が、利益が出た時に増えていく金額も多くなって行きますが、FXでは、いかに損失を最小限に抑え、利益を伸ばしていくかという点に重点が置かれている為、まずは損失を最小限に抑えるという事が重要となってきます。