トレード手法

中長期足レンジ環境で活躍する高勝率トレード手法

レンジは相場の7割を占めると言われています。

つまり、レンジ相場が得意なら、トレードの機会が豊富にありますから、より多くの収益機会に巡り合えるということです。

レンジ相場が苦手な方もいますが、レンジは規則性を把握できれば、実はトレードしやすい環境です。

特にレクタングルは、わかりやすい上、よく出るパターンですので、ぜひトレードしてもらいたい場面です。

この記事では、中長期足がレンジ環境である場合に私がよく使うトレード手法をご紹介します。

この手法は、値幅が獲れる上に、ターゲットも明確。ぜひ使ってもらいたいおすすめの手法です。

最後までご覧いただき、ぜひマスターしてください。

では、早速進めていきましょう。

1.狙うべき相場環境と一連の流れ

まずは、狙うべき相場環境とトレードの一連の流れを見ていきましょう。

1-1 中長期足でレンジとなっている場面

では、まず狙うべき相場環境ですが、この手法は中長期足でレンジとなっている場面を狙います。

そのために、まずは中長期足のチャートに水平線を引いてみましょう。

水平線を引くポイントとしては、何度も価格が反応していて、そこが抜けにくいと市場参加者に認識される価格です。

では、水平線を引いて次に進みます。

レンジの基本戦略は、レンジ上限ではショート、レンジ下限ではロングです。

下のチャートを見てください。

レンジ上限では、ショートに優位性があり、レンジ下限ではロングに優位性があります。

この優位性を狙うため、今回の手法は、このレンジの上限下限に価格が近付くのを待ちます。

1-2 中長期足のレジスタンス(サポート)ラインに接近

下のチャートの丸で囲んだ部分は、レンジの上限のラインに到達した場面です。この場面を短期足チャートでタイミングを計ってショートしていきます。

1-3 短期足で詳しい挙動を見ていく

さて、いよいよ短期足に移して、具体的なエントリータイミングを計っていきます。

下のチャートは短期足のチャートです。

短期足でレンジ上限でのローソク足の挙動を詳しく見ていきます。

1-4 タイミングを計ってエントリーしていく

エントリータイミングとしては、次の3つエントリーポイントがあります。

  1. チャートポイントタッチ
  2. 短期足のトレンドの否定
  3. 短期足トレンドフォロー

下のチャートが①~③のそれぞれのエントリータイミングです。

「①チャートポイントタッチ」はリスクを取って、利幅をとりに行くエントリーポイント、「③短期足トレンドフォロー」はリスクが低いですが、利幅がとれないエントリーポイントになります。

どこでエントリーしていくかは、中長期足のレンジの水平ラインがどれだけ強力か、他の時間足のチャートポイントなど相場全体の相場環境によって決める必要があります。

違うのは、中長期足がトレンド環境であるか、レンジ環境であるかの違いだけです。こちらの記事も併せて読んでみてください。

2.エントリーの根拠

この手法でのエントリーの根拠は次の3つです。

2-1 中長期足のレジスタンス(サポート)ライン

価格がレジスタンスラインに近づけば近づくほど、価格は反落しやすくなります。

これは、レジスタンスライン付近では、逆張りによる新規売り注文と買っていた人達の決済注文(利益確定)が出やすくなるからです。

逆に、価格が中長期足のサポートラインに近づけば近づくほど価格は反発しやすくなります。

これは、サポートライン付近では逆張りによる新規買い注文と売っていた人達の決済注文(利益確定)が出やすくなるからです。

2-2 レンジの性質

レンジ環境では、価格はそのレンジ内を行ったり来たりし、ブレイクアウトしにくい性質があります。

ですから、上限に行けば行くほど価格は下落余地が生まれ、下限に行けば行くほど価格は上昇余地が生まれます。

レンジ上限ではショートに、下限ではロングに優位性があると言えます。

2-3 短期足でトレンドが否定されていること(「①チャートポイントタッチ」を除く)

①から②の間で、短期足のダウ理論上の上昇トレンドを否定しています。これは、短期足では上昇トレンドが一旦は終わったということを意味しています。

つまり、②及び③では、短期足でトレンドが終わったことを確認した上で、中長期のレンジの逆の方向へ向かうかなり良いポジションを取れるわけです。

3.利食いと損切り

では、この手法の利食いはどうでしょう?

利食いは、トレードスタイルによって異なります。

長くポジションを持つトレードスタイルなら、中長期足の上限下限を狙うなど、中長期足ベースに利食いを設定します。

短期勝負のトレードスタイルなら、短期足ベースで利食いを設定します。

どの手法にも共通して言えることですが、損切りはエントリーの根拠がなくなるラインを明確に割ってきたら迷わず執行します。

4.成功率を高めるために

この手法での成功率を高めるために留意点が2つあります。

短期足では必ず押し戻しを待つ

短期足でエントリーしていく場合、必ず押し戻しを待つようにしましょう。

下のチャートを見てください。

×印のように伸び切った所で入ってしまうと、どうしてもリスクリワードが悪くなってしまいます。

焦って入りたくなってしまう気持ちはわかりますが、○印のような押し戻しを待って入るようにしましょう。

増し玉する

エントリータイミングが3つもあるとどれを選べばいいのか迷いますよね?

そこで、おすすめしたいのが、ポジションを分割してエントリーすることです。

例えば、サポートライン(レジスタンスライン)に到達したら、まず1/3のポジションを保有します。

そして、想定通り相場が動いたら1/3ずつポジションを取っていくのです。

こうすることによって、思惑と違ったら損失を最小限にできますし、思惑通りに動けば、全てのポジションを持つことができます。

5.まとめ

さて、ここまで中長期足がレンジ環境にある場合のトレード手法を紹介してきました。

 

相場環境が違うだけで、エントリーの仕方・考え方はまったく同じであることをわかっていただけると思います。

この2つの手法を通じて、お伝えしたいことは、

全体的な相場環境を把握することがとても大切であるということ
細かいエントリータイミングよりも狙うべき方向と狙うべき場所が大切だということ
です。

そして、これらは私自身がトレードでとても大切にしていることです。ぜひ参考にしてみてください。