ノープランでエントリーして、いつも後悔する・・・
もし、あなたがこんな状況に陥っているのなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
この記事では、トレードプランの重要性や具体的な作成方法を解説しています。
トレードプランとは、「どのようにトレードするのか」というトレードの計画を言います。
一貫性のあるトレードをするために、トレードプランの作成は必須のスキル。
しっかりとしたトレードプランを作ることで、無駄なトレードや感情的なトレードを少なくすることができます。
もし、あなたが今、思うような勝率に届いていないのであれば、トレードプランの作り込みが甘い可能性があります。
精度の高いトレードプランを作成できれば、勝率は簡単に引き上げることができます。
ぜひこの記事で理解を深めていきましょう。
1.トレードプランとは
「トレードプラン」とは、「どのようにトレードするか」という計画を言います。
つまり、「どの水準で、どのような動きをしたら、どうエントリーしていくか」という具体的なトレードの計画をトレード前に想定することです。
トレード前に複数のプランを立て、想定した場所で想定した値動きをしたら、エントリーをする、それを想定するのがトレードプランです。
2.トレードプランを立てる2つの目的
トレードプランを立てる目的は、次の2つがあります。
- 狙う方向性を決める
- エントリーするエリアを特定する
一つずつ説明していきましょう。
①狙う方向性を決める
トレード前には、狙う方向、つまり売りと買いのどちらに攻めるのかを事前に決めておく必要があります。
トレード前に複数のプランを立てて、想定した場所で想定した値動きをしたら、エントリーをする状況を作っておくことが重要です。
相場環境を把握した上で、事前にエントリーする方向性を決めておきましょう。
狙う方向性は、「売りと買いどちらに優位性があるのか」という観点で決めます。
そのために、
- トレンドの方向性
- トレンドの勢い
この2つをチャートで観察していきます。
トレンドについては、次の記事で解説していますから、後で確認してみてください。
②エントリーするエリアを特定する
トレードプランを立てるもう一つの目的は、エントリーするエリアを特定することです。
トレードは、どこでエントリーしてもいいわけではありません。勝ちやすい場所が存在し、その精度が勝率に大きく関わってきます。
トレードの流れとしては、特定したエリアで、事前に決めた方向へ、エントリータイミングを計り、エントリーしていくという流れになります。
3.トレードプランの2つの効果
トレードプランを立てることによって、次の2つの効果が得られます。
- 攻めるべきポイントを絞り込むことができる
- 無計画なエントリーを防ぐことができる
①攻めるべきポイントを絞り込むことができる
繰り返しになりますが、相場には勝ちやすい場所が存在し、その場所の特定の精度が勝率に大きく関わってきます。
精度を高めるヒントは、「相場の優位性」にあります。
例えば、
- 上昇トレンドであれば、ロングに優位性がある
- レンジの下限では、ロングに優位性がある
- サポートライン付近ではロングに優位性がある
などなど、その時々の相場に優位性が存在します。
トレードプランを作成することで、相場の優位性を丁寧に拾うことができるのです。
②無計画なエントリーを防ぐことができる
多くの人がトレードで収益を上げられない原因・・・それは無駄なエントリーが多いことにあります。
無駄なエントリーは、資金を減らし、新しいトレードの機会を奪います。
含み損を抱えた塩漬けポジションのせいで、せっかくのトレードチャンスにトレードできなかった経験はあなたにもあるでしょう。
私達がトレードする目的は、当然トレードで得られる収益です。
これは、考え方によっては、トレードをしないと目的を達成できないということです。
ですから、あなたがいくら自制しようと思っても、無意識にポジションをとりたくなるのは、とても自然なこと。
「トレードをする!」と意気込んで、パソコンの前に座っているのに、ひたすらトレードチャンスを待つということは、本当に難しいことなのです。
ただ、だからこそ、それができれば大衆の思考から一歩離れることができます。
トレードプランを作成し、感情に振り回されず、ただプランに従う。これによって、無駄なトレードを排除することができます。
4.トレードプランと水平ライン
さて、ここまでトレードプランの目的と効果についてお伝えしてきました。
ここからは、いよいよトレードプランの作成法について説明していきます。
トレードプランを立てるために、まず最初にやるべき作業が、チャートに水平ラインを引くことです。
5.トレードプランの2つの基本パターン
トレードプランには、2つの基本パターンがあります。
- 「水平ライン」のトレードプラン
- 「水平ライン+チャネルライン」のトレードプラン
この2つです。
もちろん、これに使用するインディケーターを組み合わせていくことで、無限にパターンができます。
ただ基本さえ押さえてもらえば、いくらでも応用はききますから、ここでは考え方を理解するようにしてください。
①「水平ライン」のトレードプラン
最初にご紹介するのは、現在値から上と下へ2本の水平ラインを引き、そこからの値動きを想定するという最も基本的なトレードプランです。
水平ラインは、基本的には反発しますが、抜けることも十分想定できるライン。
このラインをベースにして、抜けるパターン(図中1,図中4)と抜けないパターン(図中2,図中3)を想定します。
つまり、水平ラインによって、4パターンの値動きを想定し、それぞれ狙うべきエリア(赤い丸)を特定するのです。
これで、4つの値動きと狙うべきエリアを特定できたことになります。
②「水平ライン+チャネルライン」のトレードプラン
次は、先ほどご紹介した「水平ライン」のトレードプランに「チャネルライン」を加えたトレードプランです。
「チャネルライン」とは、トレンドラインに平行なラインを言い、トレンドラインを内側とすると、外側に引くラインを言います。
相場は、よくトレンドラインとチャネルラインに囲まれた範囲で動きます。
図中1と図中4など、水平ラインとチャネルラインの「重合ポイント」は特に注目され、反発しやすい性質を持っています。
ですから、そこを狙うことで高確率なトレードをすることができます。
重合ポイントを見つけることで、損切り幅を狭くすることができ、より大きなポジションを持つことができるのです。
以上が2つの基本パターンですが、これに自身で使っているインディケーターを加えることで、より多くのトレードプランを作ることができます。
考え方さえ理解していただければ、いくらでも応用がききますから、あなたなりのトレードプランを作ってみてください。
6.まとめ
トレードプランは、トレードの基本であり、最も重要な作業になります。
精密なトレードプランを作成することができれば、トレードパフォーマンスに大きな差が出ます。
ご紹介した2つの基本パターンを意識して、まずは多くのプランを作成してみましょう。多くのトレードプランを作成することで、その精度は増していきます。
トレードプランを作成し、プランどおりに値が動くのかどうかを実際に確認する。このトライ&エラーの数がトレードプラン作成スキルのベースとなります。
エントリーの瞬間にトレードスキルは関係ありません。
本当のトレードスキルは、トレード前の準備、つまり、トレードプランの作成にあります。
ぜひ、スキルを高めるという意識を持って、一つ一つ丁寧にトレードプランを作成していきましょう。