トレードで勝てなくて、最新の手法を探す。
これはトレードをしている多くの人がやってしまいがちなことです。勝てないのは手法のせいで、勝てる手法さえ手に入れることができれば、
- 損切りしなくてもいい
- 勝率が高いので、感情に左右されない
- 含み損にならないから規律を守れるようになる
全ての問題が解決し、自分は成功できると思うのです。そのために本やインターネットでひたすら手法を探し回ります。
かつて私もそうでしたから気持ちはわかります。
あなたもわかっているとおり、これはいつになってもうまくいきません。なぜなら、メンタルと厳格な規律があってはじめて手法は機能するものだからです。
では、どうすればそれらを持つことができるのでしょうか?
そのために、大切なことは自己理解を深めることです。
ここでいう自己理解とは、
- 目標の把握
- 現状のスキルの把握
- 自分の性格の把握
これらを徹底的に深める必要があります。
「タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門」で、タープ博士はこんなことを言っています。
何かをうまくやりたいと思ったら、自分にあった方法を考えなければならない。自分の信念や目標や自分にあった方法を見つけだすことができてこそ、やりたいことをうまくできるのだ。方法論よりもはるかに重要なのが心理である。心理は方法論の一部と言ってもよいだろう。
いつまでに、何を、どれくらい達成すればいいのかわからなければ、自分がどのような手法を使うべきかがわかりません。
また、自分の目指すものがわからなければ、人はパフォーマンスを最大限に発揮できません。なぜなら、人は自分が理解し、納得したことでなければ、続けられない生き物だからです。
そして、自分はどのような性格で、どのような手法が性分に合っているのかわからなければ、トレードは続けられません。次第にトレードをするのが苦痛となってしまうからです。
自分の本当のやりたいことや信念、目標、自分に合った方法など、自分の内面を見つめ直すことは、一見トレードとは無関係に思えますが、とても大切なことです。
ぜひ、時間を取って一度深く考えてみてください。手法を探すのはそれからです。